のぞきたくなるお店商協最新

初代から受け継がれる昔ながらの作り方と売り方小林豆腐店

妙観横丁にある老舗のお豆腐屋さんが、5年ぶりに再開!と聞いて早速、訪ねてみました。
馴染みのある以前の店舗の裏に新しく建てられた小さな建物には看板がなく…。
「お客様にもよく言われます。この豆腐を目印に寄っていただければ、と思って看板もないんです(笑)」と3代目の小林栄喜さん。新しい店舗スペースは思う存分に豆腐と向き合える場所であり、自身にとって心落ち着く居場所に。
『お客様に喜んでいただける価値あるものを作る』それが、初代の祖父・栄太郎さんから、2代目の父・利夫さんへ、そして3代目へと95年にわたり受け継がれている変わらぬ想い。
国産大豆とニガリだけで作った豆腐を「舟」と呼ばれる水槽に入れ、注文を受けてから包丁で切り分け容器に。手間のかかるこの販売スタイルは埼玉でも少ないそうです。また、分厚く大きな豆腐に驚く人も。
「お客様に喜んでいただけることが一番の喜びで幸せ。作り方も、世間話をしながらの販売も、昔ながらのこのやり方しか知らないので、このまま続けていきたいです。まずは、10年後の創業百年を目指して」と笑顔あふれる栄喜さん。
家族の介護での休業から今年3月に新たな店舗での再スタート。埼玉新聞などでも取り上げられ、「小学生の頃にお店の前を通っていたので懐かしくて!」と訪れた男子の学生さんも。
再開し、みなさんに支えられている喜びを感じる日々です。

住所 埼玉県幸手市中4-19-24
電話 0480 (42)0127
営業時間 10時~17時(売切れ次第終了)
日・木曜定休
駐車場1台